どうも、なこです。先ほど新元号が発表されました。「令和(れいわ)」となるようです。どんな意味を持った元号なのでしょうか。安倍首相の記者会見を聞きながら調べましたので、ぜひ新元号の意味を皆さん確認して良い時代にしていきましょう!
目次
安倍首相の新元号についての説明
今朝、新元号が発表されてからの安倍首相の説明では、「令和には、人々が美しく心を寄せ合う中で、文化が生まれ育つという意味が込められている」ということでした。
☟追記☟
新元号のローマ字表記ですが、発表直後のニュースでは、RかLのどちらになるだろう、と言われてましたが、2019年4月2日の午前中のニュースで安倍首相がRで統一していくと発表しておりました。H→Rへ!書類の略記号変更が大変そうです…
新元号「令和」(れいわ)は、万葉集から引用されたもの
「令和」は万葉集の一部分から引用されて作られたもののようです。引用元の本文を掲載します!
梅花(うめのはな)の歌三十二首并せて序
天平二年正月十三日に、師(そち)の老(おきな)の宅(いへ)に萃(あつ)まりて、宴会を申(ひら)く。時に、初春(しよしゆん)の令月(れいげつ)にして、気淑(よ)く風和(やはら)ぎ、梅は鏡前(きやうぜん)の粉(こ)を披(ひら)き、蘭(らん)は珮後(はいご)の香(かう)を薫(かをら)す。加之(しかのみにあらず)、曙(あけぼの)の嶺に雲移り、松は羅(うすもの)を掛けて蓋(きにがさ)を傾け、夕の岫(くき)に霧結び、鳥はうすものに封(こ)めらえて林に迷(まと)ふ。庭には新蝶(しんてふ)舞ひ、空には故雁(こがん)帰る。ここに天を蓋(きにがさ)とし、地を座(しきゐ)とし、膝を促(ちかづ)け觴(かづき)を飛ばす。言(こと)を一室の裏(うら)に忘れ、衿(えり)を煙霞の外に開く。淡然(たんぜん)と自(みづか)ら放(ひしきまま)にし、快然と自(みづか)ら足る。若し翰苑(かんゑん)にあらずは、何を以(も)ちてか情(こころ)を述※1(の)べむ。詩に落梅の篇を紀(しる)す。古(いにしへ)と今(いま)とそれ何そ異(こと)ならむ。宜(よろ)しく園の梅を賦(ふ)して聊(いささ)かに短詠を成すべし。
※1:「述」は原文では「手」遍+「慮」
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天平二年正月十三日に、大宰師の大伴旅人の邸宅に集まりて、宴会を開く。時に、初春の好き月にして、空気はよく風は爽やかに、梅は鏡の前の美女が装う白粉のように開き、蘭は身を飾った香のように薫っている。のみにあらず、明け方の嶺には雲が移り動き、松は薄絹のような雲を掛けてきぬがさを傾け、山のくぼみには霧がわだかまり、鳥は薄霧に封じ込められて林に迷っている。庭には蝶が舞ひ、空には年を越した雁が帰ろうと飛んでいる。ここに天をきぬがさとし、地を座として、膝を近づけ酒を交わす。人々は言葉を一室の裏に忘れ、胸襟を煙霞の外に開きあっている。淡然と自らの心のままに振る舞い、快くそれぞれがら満ち足りている。これを文筆にするのでなければ、どのようにして心を表現しよう。中国にも多くの落梅の詩がある。いにしへと現在と何の違いがあろう。よろしく園の梅を詠んでいささの短詠を作ろうではないか。
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この漢詩風の一文は、梅花の歌三十二首の前につけられた序で、書き手は不明ですがおそらくは山上憶良(やまのうへのおくら)の作かと思われます。
その内容によると、天平二年正月十三日に大宰府の大伴旅人(おほとものたびと)の邸宅で梅の花を愛でる宴が催されたとあります。
このころ梅は大陸からもたらされたものとして非常に珍しい植物だったようですね。
当時、大宰府は外国との交流の窓口でもあったのでこのような国内に無い植物や新しい文化がいち早く持ち込まれる場所でもありました。
http://manyou.plabot.michikusa.jp/manyousyu5_815jyo.html
言葉の意味について
先ほどの、引用文中の「 令月(れいげつ)にして、気淑(よ)く風和(やはら)ぎ 」ですが、「令月」には、【①何事をするにもよい月。めでたい月。②陰暦2月の異称。】という意味があるようです。(byデジタル大辞泉)
「気淑(よ)く風和らぎ」部分の、「淑く」は【①善良である。徳がある。「淑人」・しとーやか。つつましい。上品。主に女性についていう。「淑女」②きよい。美しい。③よくする。修養してりっぱになる。】という意味になるようです。
なので、現代語訳では、上文のように、「 初春の好き月にして、空気はよく風は爽やかに 」という意味になるんですね。因みに補足として、 「淑」の解字:形声。さんずい編(水)+叔。金文では弔と同字で、他人の不運をいたむの意味から、善良であるの意味を表すようになった。きよくたたえる水と意味の上で共通する点があるので、水を付し、きよい・よいの意味を表す。(by新漢語林)
「令和」「令」の漢字の意味について
- 【令】:命ずる。いいつける。法令などを発布する。
- みことのり。君主の命令。
- のり。おきて。法令。布告所。「律令」
- いましめ。おしえ。教訓。
- おさ。長官。「県令」
- よ-い(よし)。りっぱな。すぐれた。「令名」
- 他人の親族に対する敬称。「令兄」
- 文体の名。皇后・太子・諸侯などの命。
「令」っていう漢字って、命令とか、ちょっと厳格で堅いイメージの漢字だと感じてしまうのですが、意味を調べてみると、上の⑥のように、りっぱな、優れた、という意味もあるようです。
「令和」の「和」の漢字の意味について
- やわ-らぐ。やわ-らげる。なご-む。なご-やか。㋐音声が程よく響きあう。転じて、かなう。つりあう。また、ととのえる。㋑おだやかになる。何事もなく安らかである。「柔和」「緩和」㋒気が合う。うちとける。仲よくなる。仲よくする。
- やわ-らぎ。うまくまとまった状態。
- (気候などが)のどか。うららか。
- ほどよい。行き過ぎも不足もない。
- 軾(ショク)(車の前部にある横木)につけて調子をとる鈴
- と。…とともに。
- 二つ以上の数を加えて得た値。「総和」
以上の意味が含まれるようです。どちらの漢字も素晴らしい意味が含まれていました!響きも、「れいわ」で綺麗な響きですね!今朝のニュースでは、「令和」という漢字のお名前を持った人にインタビューもされていました!ちなみに、ニュースの方は「令和」で、「のりかず」と読むお名前でした。
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新元号をからめたキラキラネームが増えそう…
ここからは、私の勝手な感想なのですが、キラキラネームの昨今、「令和」にからめた名前が増えそう…そのまま名前にもできそうな元号だし…これから生まれる赤ちゃんは「れいわベビー」と呼ばれるんだろうなあw 私は出産祝いなどのギフトショップに勤めたことがあるので、これからの子供たちの名前がなんだか気になります。
新元号が始まるのは、来月の5月からですが、元号変更に伴い、気持ちが一新されるとともに、会社員の方などは、予期せぬ場面で対応を求められる場面も出てくるのではないでしょうか。
とはいえ、新元号はとても縁起の良さそうな良い名称なので、これからの令和の時代は良い時代になること間違いなし!平成は自然災害のニュースがとても多かったので、その分、令和の時代は明るいニュースあふれる時代になればいいなあと思います。私も気持ちを一新して、ブログ更新をしていこうと思います!
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